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仕事の本質に関する捉え方

 仕事に対して、どのような捉え方をしているかは重要な課題である。仕事に関して何かしらの不満を持っている人は、仕事を他人事と捉えているものだ。与えられた業務をこなし、その結果報酬を受け取るという考え方以上のものはないのである。仕事は、決して会社のためにするわけではないことを知っておく必要があるだろう。会社のためと考えてしまうと、自分の行ったことに対しての見返りを期待するようになるからだ。例えば、趣味で釣りをする人がいるとして、その人は多くの魚を釣ることで何か見返りを求めているわけではない。単に好きで行っているだけである。もちろん、仕事は慈善事業ではないので、対価を求めることになる。けれども、そこに自分なりの取り組む理由や動機といったものが見出せなければ、単に苦労を伴う作業に過ぎなくなるのだ。
 そして、損得感情でどこまで行うのかを判断するようになる。相手のためを考えて行う、などといったことは余計なお世話だと考えるのだ。しかし、仕事に自分なりの取り組む動機を見出すことができれば、関わる人に喜んでもらえるようにと考えるようになる。その結果、極めて品質の高い仕事ができるようになり、高い評価を得ることに繋がるだろう。つまり、捉え方1つ変わるだけで、結果的に自分の利益に繋がる。面白いのは、元々自分の利益は度外視して仕事に取り組んでいるという点だ。これは、仕事の本質が人を喜ばせるものであるという捉え方をすることで得られるものである。